片塩商店街は、近鉄南大阪線 高田市駅の北側にある「片塩コスモス通り」「サンサン中通り」「かたしお遊とおり」「高田市駅前商店街(タカダウォーク)」の4つの通りからなる商都高田だけでなく中南和を代表する商店街です。
4つの通りのうち、「高田市駅前商店街」と「かたしお遊とおり」にはアーケードが設置されており、真夏の暑い日も雨の日も快適にお買い物していただけます。
横大路とおかげ参り
商店街の北には、最古の官道である「横大路(よこおおじ)」、別名「伊勢街道」が東西に走っています。難波と長谷寺や伊勢を結ぶ交通の要衝として、古くより多くの人々の往来がありました。
江戸時代には伊勢参りが盛んとなり、幕末に「おかげ参り」が大流行した際には、街道付近の人は一行に薬や食事・湯茶などの接待=「施行」をしてもてなしました。文政13年(1830年)に石園座多久虫玉神社(龍王宮)に奉納された絵馬(1990年焼失)に、当時のおかげ参りの様子が描かれています。
おかげさまの心を商いのモットーに!
おかげ参りでもてなしをした先人に学び、おかげさまの心でお客様を大切におもてなしすることを、商店街の心がけとしています。
また、平成9年より、かつての横大路の賑わいに由来して「高田おかげまつり」を開催しています。毎年春と秋に盛りだくさんの催しと商店街による施行をしておもてなしをしています。
片塩商店街の歴史
昭和4年(1929年)、当時大鉄(だいてつ)と呼ばれていた大阪鉄道の 古市~久米寺間 が開通し、高田町駅(現在の近鉄南大阪線 高田市駅)ができてから、駅前の商店街として発展しました。
この辺りでは古くから紡績業がさかんで、紡績工場も建設されたことから多くの工場労働者にご利用いただき、また、昭和50年前後には2件の総合スーパーが商店街に隣接して開店するなど、中南和の商業地として常に多くの人でにぎわっていました。
現在では、紡績工場が閉鎖し2件の総合スーパーも撤退、隣の市に大型ショッピングモールができるなど、かつてほどのにぎわいはありませんが、形は変化しながら地域に根付いた商店街として、さまざまな取り組みを行っています。ますます進化する片塩商店街にご期待下さい!